「右折車に道を譲る」


○ 右折車に道を譲ればそれだけで さらに向こうにラッキー起こる



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ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」        2008年 11月 14日(金)第103号


 めっきり寒くなりました。暖かくしてお過ごし下さい。
 でも、時には寒い外に出て身体をしゃきっとさせましょう(^.^)。

 さて、世界では金融恐慌と大不況の予感、しかしアメリカ初の黒人大統領誕生で変化の予兆を感じさせます。
 また、日本では100億稼いだと言われる小室哲哉氏の悲しい詐欺事件がニュース・ワイドショーをにぎわせました。
 ……が、昔井上陽水の名歌『傘がない』に「だけどもォ、問題ィは、今日の雨ェ、傘がないィ〜」とあったとおり、私は世界的日本的大話題には触れず、自分のこぢんまりとした「浅いィ話」を提供したいと思います(^_^;)。
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 (^_^)本日の狂短歌(^_^)

 ○ 右折車に道を譲ればそれだけで さらに向こうにラッキー起こる


 (^O^) ゆとりある人のための10分エッセー (^O^)


 【 右折車に道を譲る 】

 本題の前に、まず最近のアルツ的物忘れ症状の告白です(^_^;)。

 最近東京はとみに冷え込んで、昨日などかなり寒かったです。
 そこで昼飯は暖かいうどんにしようと、車で15分ほどのスーパーにあるうどん店に行くことにしました。11時過ぎ車に乗り込み、ふと助手席を見ると、なんと10センチほど窓が開いている。ガーン(--;)。
 久し振りですが、ときどきやります。「やってもうた」てなもんです。
 青空駐車で秋も深まり夜露が降りるのに、一晩開けっ放しだったことになります。
 前日出かけて戻るとき、開けたまま閉じるのを忘れてしまったのです(-_-)。

 まー気を取り直してスーパーに行き、うどん店であったかなうどんを食べました。
 私は習慣として昼飯時に30分は歩くようにしています。スーパーの地下駐車場に車を止めるとあまり歩かないので、徒歩5分ほどにある巨大雑貨屋に止めました。
 それから散歩をかねてスーパーまで歩き、うどんを食べ、本屋で立ち読みをして食料品を買ってから雑貨屋に戻りました。一時間ほど経っていたでしょうか。

 そうしたら、なんと自分の車のハザードランプがチカチカと点滅しているのです。ガーン(--;)。
 「またやってもうた」とため息。
 すぐに思い出しました。止めるとき後ろに車が来たので、合図のハザードを灯し、そのまま忘れてしまったのです。
 バッテリーは上がっていなかったので、まだ不幸中の幸いでした。
 とは言えアルツ的物忘れの二連発。かなりがっかりと落ち込む気分でした(-_-;)。

 ところが、その後愉快な出来事が起こったから、世の中はつくづく面白いと思います(^_^)。

 その後帰路につきT街道を走りました。ここは片道一車線道路です。
 数分後とある交差点まで来たとき、対向車線に右折車が止まっているのが見えました。その背後に数台の車が続いています。よくある光景です。
 こんなとき譲るかどうか。みなさんはどうでしょう。

 私は五分五分くらい――と言いたいところですが、たぶん三分くらいだと思います。
 3割バッターなら、結構譲っている方かもしれません(^.^)。
 もっとも、止まろうと思っても後ろがなければ行っちゃうし、後ろの車があおり気味だと危険なので進行します。直進優先だから譲らなくても誰も文句を言いません。

 よく見ると対向車線には五、六台の車が先頭の右折を待っていました。ちらと後ろを見るとこちらも数珠繋ぎです。
 だから、誰かが止まらない限り、先頭右折車は信号が黄色か赤になるまで曲がれないでしょう。
「誰か止まってくれよォ」と願う右折車運ちゃんの切なる声が聞こえるような気がしました。

 このとき私と前の車とは数メートルの空きがありました。後ろもあおっていないし、さほどスピードも出ていなかったので、私は止まることにしました。

 取りあえずさらにスピードを落とし、前車が交差点を通り過ぎる頃パッシングしてその右折車を先に曲がらせました。
 運ちゃんの「ありがとう」と手を挙げる姿が窓越しに見えました(^_^)。

 その後ろの連中だってほっとしたことでしょう。すぐに動き始めました。
 こんなとき二台目がトラックの運ちゃんなんかだと、さらに「ありがとう」の合図を送ったりします。
 私はちょっとスピードを落としただけで止まらずに進行できました。

 これによって私の車と前の車は十メートルほど開きました。
 さらにその先を見やると、左側に狭い路地があってそこから右折で出ようとする車があります。
 そして、その車が出たらその路地に入ろうとする車が対向車線上で右折ウィンカーを出していました。
 この後がとても気持ちよかったです(^o^)。

 その二台は私と前車に空きができたので、前車が通り過ぎると、まず路地から右折車がゆっくり出てきました。そのときちょうど対向車線で止まっていた車列が動き始めたので、その車はするりと対向車線に入ることができました。
 そして路地に進入しようとした車もその後すぐに路地へ入っていけたのです。するするするりん――てなもんです(^_^)。

 私はゆっくり進みながら「ほうっ」とうなりました。
 まるで時間をはかったかのように、全てぴったりはまったのです。

 たぶん二台の車の運転手は「おっ道が空いた。ラッキー!」てなことを思った程度でしょう。
 しかし、ラッキーの源は間違いなく私が作り出したのです。

 私が右折車一台に道を譲っただけで、まずその先頭車が救われ、その背後の車五、六台もさほど苛つくことなく動き始め、さらに向こうでは思いがけず二台の車までも思うことを果たせたことになります。
 この交差点で私はなんと10人近くの人を気持ちよくさせたのです。
 もちろん源となった私がもっとも爽快だったことは言うまでもありません。
 その前のアルツ的物忘れ二連発という不快が一気になくなるような楽しい出来事でした(^o^)。

 これが私の浅いィ話です(^.^)。


 ○ 右折車に道を譲ればそれだけで 十人救う気持ちよさかな


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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:書き終えて「どうもこれに似たことを以前も書いたことがあるなあ」と調べてみたら、第49号に「有償の善行」と題してありました。しかしちょっと視点が違うので、よろしければホームページなどで読んでみてください。今の私は「10人を救ったこの善行によってどこかでお返しが来るだろう」とは思わなくなりました。こうした行為が自然に出るようになったせいかもしれません。もっとも、今週末の競馬で万馬券が当たれば、もちろんこのお返しだと思いますが(^.^)。(御影祐)




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