桜の開花の不思議


○ 桜の木開花のために必要なのは冬の寒さと眠ること(・o・)?



|本 文 | 狂歌ジンセー論 トップ | HPトップ|





ゆうさんごちゃ混ぜHP「狂歌教育人生論」        2004年 3月24日 第9号

 (^_^)今週の狂短歌(^_^)

9 桜の木開花のために必要なのは冬の寒さと眠ること(・o・)? 

 (^O^)ゆとりある人のための5分エッセー(^O^)  

桜の開花の不思議

 先々週の土曜日、何気なくNHK教育にチャンネルを回したら、小学生向けの科学番組をやっていた。
 テーマは桜がなぜ春に開花するか。面白そうだったので、つい全部見てしまった。

 今年は全国的に桜の開花が早いそうだ。桜はなぜ春に花開くのか。改めて問われると困ってしまう。暖かくなるから咲くのだろうと単純に考えていると、夏や秋に開花しないのはなぜか答えに窮する。桜の開花はそんなに単純な問題ではなかった。

 番組では最初面白い実験クイズがあった。
 3月初めに奄美大島の桜と青森の桜の枝を切り取ってくる。
 そして、その2本を一日中20度に保たれた部屋で水につけておく。
 数日後に開花し始めるが、さてどちらが先に花を咲かせるか?

 答えは意外にも青森の桜だった。
 奄美大島の桜は青森よりさらに数日遅れてようやく開花するのだ。
 なんでだろ〜ォ、なんでだろ〜?

 日本の桜前線は4月初めに鹿児島から咲き始め、一週間ほどで関東に達し、4月末に青森まで至る。奄美大島のことは触れられない。当然、奄美大島の桜は3月末に開花していると思っていた。だが不思議なことに、奄美大島の桜は4月半ばにならないと開花しないそうだ。

 番組ではその理由を解説していた。

 桜の開花の不思議には「休眠物質」が関係していると(+_+)。

 休眠物質とはその名の通り、桜の芽吹きを眠らせる働きをする物質のことである。花が散り葉桜となるころ、緑の葉っぱが太陽光の恵みを受けてせっせせっせと休眠物質を作る。そして、つぼみが芽吹くところにそれをため込む。葉が落ちた後は休眠物質がつぼみの部分にぎっしりつまっている。
 だから、夏の猛暑、秋の穏やかな陽気でも桜は開花しない。冬になって寒くなると、休眠物質は徐々に減少していく。同時につぼみが大きくなり、休眠物質がなくなるとようやく開花の準備が整う。そして、暖かくなるや桜は一気に開花する――と説明されていた。

 だから、桜が開花するためには冬の寒さが必要であると言う。寒さが厳しい年ほど暖かくなるとすぐに開花する。その理屈で行くと、1、2月が暖冬の場合は3月初めが暖かくても、開花は早まらないことになる。今年は1月が珍しく寒かった。その後2月末から3月になって暖かい日が続いた。それゆえ桜の開花は例年に比べて早くなるようだ。

 最初の実験の不思議はこれで説明できる。
 奄美大島では1、2月の平均気温が17度と高い。寒くないので休眠物質の減り方が少ない。逆に青森は寒さが厳しいので休眠物質はすでになくなっている。だから、気温が同条件になると、青森の桜の方が奄美大島より早く咲き出したわけだ(^.^)。

 面白いなと思った。名付けて休眠物質がいい。生命体にとって眠ること、休息は大いに必要だってことだ。そして、開花するためには冬の寒さが必要というのもいい。寒さが厳しければ厳しいほど、一気に花開くのだ。
 推測するに休眠物質は冬の栄養素の働きをしているのかもしれない。
 眠っているように見えて眠っていない。何だか全て意味があり、無駄なものは何もない。
 生命体の素晴らしさだなと思って妙に感動してしまった(^_^)。


○ 開花する桜の不思議そのわけは冬の寒さと眠りの妙薬

○ 我が輩が花開かせるそのわけは冬の寒さと眠ることじゃて


=================================
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:私の実家は九州大分県の片田舎。玖珠郡の九重町(ここのえちょう)という所です。先日チャボの鳥インフルエンザで一躍全国版ニュースで取り上げられました。しかし、九重町の売りは「九重九湯(くじゅうきゅうとう)」と呼ばれるほど温泉が多いこと。名湯秘湯が多かです。一度来てみちょくれ(来てみてください)。(祐)



次 へ

ページトップ





狂歌今日行くジンセー論 トップ

HPトップ



Copyright(C) 2004 MIKAGEYUU.All rights reserved.